ありがたいことにいくつかグランピングの夜間景観を担当させて頂く機会があって、そのなかで感じたことを覚書程度に書いていきます。
グランピング、実は結構ふつうな照明が多い件
担当させて頂くにあたっていくつかグランピング施設の夜間環境について調べてみると、意外にも夜の照明はテント内の明るさ頼みで基本的に外は真っ暗、あるいは公園にあるような普通のライトを使っているという状況が多いことに気づきました。
テントの入り口には電球ライトがかかっていたりはするものの、その他の演出用の照明はほとんどないことが多くて、画像検索でかっこいいなーと思うグランピングは大体個人の趣味の方だったりする。
個人的にはグランピング=とにかくイカした夜、というイメージだったのでこれには結構驚きまして、衝撃ついでにいくつか理由を考えてみました。
グランピング施設の夜がテントの灯り頼みになってしまう理由を考えてみた
まず私はエンタメ照明の人間として、照明としていかに機能的かということではなく、いかに楽しいか、写真を撮りたくなるくらいステキか、という観点で考えています。
その上で、企画から施工までの計画を通して感じた、ステキになりにくい3つの問題についてご紹介してみたいと思います。
1.そもそも装飾対象がない問題
日本のグランピング施設、実は芝生というか平地というか、綺麗に整備されていて開けた場所に作られている場合が多いんです。
どういう状況かというと、先ほどの「イカした夜のイメージ」の写真のように、宿泊施設であるコテージやテントのまわりに樹木すらないケースがめちゃくちゃあるということ。
そうなると、例えば電球ライトのような吊り下げを行うには新しく躯体を作らなければいけない。土を掘り返してコンクリート...?たかが照明のために?やめよう。
こう考えるのは至極自然なことだと思います。
じゃあ例えば森の中にテントがあるような比較的装飾しやすいロケーションの場所ならできるかと言われると実はそうでもなくて、その理由は次に続きます。
2.日本にあるおしゃれな屋外用ライトはほとんど「ソーラー式」問題
これは実体験なのですが、グランピング装飾のために
ごりごりのイルミネーション(つぶつぶ、キラキラなイメージ)と
一般照明(明るさを担保する、色は白か電球色みたいな)の
ちょうど間にあるような、いわゆるカフェの内装に使われているような屋外用の照明器具を国内で探すと、まずそもそもがない。
屋内用なら無限にありますが、屋外用が本当にないんです。
今度はガーデン用品で調べてやっと「あった!」とクリックするとほぼ100%の確率でソーラーか電池式。
ソーラーは、配線の手間もない、割と安価ということもあり一見良さそうに見えますが
・適切な時間まで点灯するかどうかが日照時間に左右される
・そもそもロケーションが森の中だと蓄電されない
・暗い
という問題があって、一般のご家庭用としてはOKでもお客様をお迎えする環境では非常に使いにくい。そういう意味では電池式の方が信頼性がありますが、運営サイドの負担を考えると良いとは言い切れない。
結局、ガーデン用で防水の一般照明の中で少しだけおしゃれなもの、を選ぶということに帰着してイケてる感じにならない、という事情は実際あると思います。
3.誰に頼んだら良いのかわからない問題
1、2のような問題を解決するために専門家がいるのだと思います。
・・・この場合の専門家って何の専門家なのかわかりますか?
電気、照明、造園、、、建、、築、、、、、???
ふんだんにお金があるわけではないとした場合、これは非常に頭が痛い問題です。
もしかするとステキになりにくい原因の本質はここにあるのかもしれません。
結論)実は相性が良い!グランピングのライトアップ×イルミネーション業者
実は私も初めてグランピングのお話をいただいた時、「私ですか?」と失礼ながら聞き返してしまったのですが
場合によっては何もないところに
安全に屋外で使用ができる
おしゃれで楽しい照明環境が作れる専門家
私でした。笑
というかこのように要素に分解してみるとまさにイルミネーションのことなんです。
イルミネーションというとあまりにストリングスライト(以下写真)のイメージが強すぎて
↑青く敷き詰めてあるのがストリングスライト
「いや、イルミネーション、というかクリスマスになっちゃうのはちょっと...」とお思いになる方もめちゃくちゃいらっしゃると思うんですが、
上の写真で木と木の間に吊るしているライトは、まさにイルミネーションで使うボールストリングスですし
この動画(弊社事例)のように、イルミネーション(=演出照明)を使ってファンタジーな演出で差別化するということもできます。
何より、屋外で設置をするということはほぼ前提でやってきておりますので、グランピングのライトアップにお困りの際はぜひお問い合わせください!
以上、ここまでお読み下さりありがとうございました。
リプライト 秋岡
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