ハートのイルミって実際アリ?なし?
研究の記事では、イルミネーションに関するディスカッションの様子を公開しています

代表 あきおか

副社長 よしひら

ハートのイルミほど難しいモチーフはないと思うんですけど

しかし多いね。ハートのイルミフォトスポット

今日はハートのイルミネーションフォトスポットが実際アリなのかナシなのかについてじっくり話し合いたいと思う。
まずハートのイルミネーションフォトスポットの効能として
・とんでもなく写真が撮りやすい(アフォーダンス)
・ドキドキ感の提供(デートの盛り上げ)
というのが挙げられると思う。
これは「写真を撮る」「デートをする」っていうイルミネーションの行動目的と
すごく相性がいいよね。だから多いっていうのは納得。
しかしながら、私はものすごくとんでもない嫌悪感を感じるんですよ。
なんか...ダサい...苦手。

ハートそのものがダサい?ハートのイルミがダサい?

私は許せないハートの形があって、事例とかで見るハートのフォトスポットの形が軒並み当てはまるという状況。
その中でも一番多いのが「オープンハート」型だと思うんだけど、、古くない?

古いね。ハート上部の結合部を内側でぐるっと回した感じのハート、あれも90年代のギャルみを感じてすごく古い。

あとハートは急に現れる!謎だけどあるある。

隙アラバ感ね。入ってすぐにハートがあるのはちょっとウォーミングアップが足りない感じはするよね。

とはいえせっかくハートのフォトスポットがあるんだから写真を撮ろう、となっているわけだ。
でもなんでハートのフォトスポットって写真を撮ろうと思うんだろうか。

ハートの中に二人が入って撮影する、っていうのが基本で、ハートの中に入っても良い関係性ですよ、っていう高揚感があるんだと思う。愛情のある関係です、と。
カップルはカップルである承認、友人同士でもとても仲が良いっていう確かめ合い
ができる感じがする。ちょっとした気恥ずかしさと嬉しさ。
これは「ハート」でしかなし得ないことだね。
あ、だからこそ序盤のハートがしんどいのかも。

希望としては後半ーラストにかけて見つけたいよね。もしくは、本当の1番初め。

いずれにせよその高揚感を盛り上げるカタチや色や場所である必要がある。
ロマンチックっていう言葉で正しいかな?

色や形については少し話を戻すけど、なんとなく嫌だなぁって思うハートのオブジェは、ピンク+丸い雰囲気+ある種の幼稚さ、、っていう古めかしい女らしさの
押し付けを感じて、それって物凄く皮肉な意味でロマンチックだと思うのね。

良くも悪くも現実的な人が増えた中で、ロマンチックって言葉に本当の意味で憧れや好意を感じるかと言われるとピンとこない。
これってイルミネーション全体に我らが感じる問題点につながると思うんだよね。
イルミネーション=ロマンチック!素敵!綺麗!って疑いようがなさそうで
正直、全く心底とか脳を介さず発してる気がする

多分、光る物をみて「汚い」って思うことがないからなんだと思うんだよね。
ゴキブリも光ってたらたぶん綺麗なんじゃないかな笑

それはまた別の機会に話すとして。ロマンチックっていう言葉を使わないとしたらハートが演出すべき精神的価値ってなんだろう

これは、肯定的な意味でのあざとさ、だと思いますね。かわいいかわいいが行きすぎると痛い、に変わるじゃない。ぶりんとしたハートのイルミネーションって正直
これに近いと思う。しっかりと「かわいい」がありつつ痛くならない程度を保つっ
ていう品格が大事だと思う。半円と正方形でもハートは書けるけど味気ない。
だからと言って曲線にしすぎると気持ちが悪い。ハートは本当に難しい。

そのハートの中に入って写真を撮ったら、かわいいしオシャレだし嬉しい。いわゆる映えるってことだよね。
さて結局、ハートのイルミネーションフォトスポットはアリなのかナシなのか問
題。ハートでしかなし得ない効能がある、ということには気づけたよね。そういう
意味ではアリだ、と。
一方で、一昔前っぽさ、幼稚さの要素を感じるビジュアルは改善の余地があるし、
改めてデザインする側も気をつけなければいけない。
これは「これで(も)いい」を「これがいい」「もっといい」に変える作業だね。
まとめ)ハートのイルミネーションフォトスポット
機能的価値:写真を撮る場所だとわかる
精神的価値:一緒に行った人との関係性を認証できて高揚感を感じる
見た目の問題:テンプレっぽいかわいらしさ<おしゃれさ=映えが最優先
アリかナシか:アリ!でももっといい最高のハートを作りたい!!

ちなみにリプライトで2016年にデザインしたハートはこんな感じ
私(秋岡)がデザインすると演出で鼓動や感情を表現したくなります