イルミネーション、毎年変えてるのに反応が薄い…その原因とは?
- ripplite
- 7月15日
- 読了時間: 3分
更新日:7月17日
毎年、新しいイルミネーション機材を導入して、レイアウトも少しずつ変えている。それなのに、お客様の反応は以前よりも薄い。SNSでの投稿も減ったし、リピーターの声もあまり聞こえてこない──。
「ちゃんと変えているはずなのに、なぜ印象に残らないのか?」
その違和感には、“更新の仕方”に潜む見落としがあるのかもしれません。

変化を加えているのに伝わらない理由
よくあるのは、「新しい機材を導入する=アップデートになる」という前提です。しかし、イルミネーションを見に来るお客様が見ているのは、個々のオブジェクトではなく、“空間全体の体験”です。
"機材が新しいこと(今まで置いたことがない)"を目的にしてしまうと、それが局所的であればあるほど
新旧の機材が混在してテーマ性が薄れる
動きや光の変化に一貫性がなく、全体が雑多に見える
導線や見せ場の配置が変わらず、「また同じだった」と感じられる
という感想を持たれてしまうことになります。
つまり、部分的な更新だけでは、「変わった感じ」が伝わりにくいのです。
“演出”が足りていないケース
さらに、制御演出(点灯の動きや色変化など)を加えても、
「ただ点滅しているだけ」
「テンポが単調」
「他と似てる」
といった印象で終わってしまうこともあります。
光の“動き”や“変化”に意味があるかどうかが、印象に残るかどうかの分かれ道です。「動かす」ことが目的化してしまうと、かえってチープに見えてしまうことすらあります。
印象を変えるのは“体験全体の設計”
イルミネーションのアップデートに必要なのは、物量ではなく体験の再構築です。
空間全体に統一感のあるテーマをもたせる
来場者の動線に沿って、視線や感情が動くよう演出を配置する
光の変化に“意味”を持たせ、期待と驚きをつくる
このように、空間全体を一つの演出としてデザインする視点が、「なんとなく変わった」から「また来たくなる」に変わる鍵になります。
「変えているのに響かない」と感じているなら、変えるべきは “組み立て方” かもしれません。
変化を伝えるために空間全体を変える=すべての機材を変更する
これも間違いではありませんが、大規模展開であるほど、莫大な投資が必要になります。
幸いなことに、イルミネーションの機材は"部品"として使えるプレーンなものが多いです。例えば、床に敷設しているストリングスライトをトンネルとして再構築すれば、全取っ替えほどお金をかけなくても大きな印象変化をつくることができます。この作業を「1つの軸(=コンセプト)」に沿って行うことで、全体として大きな変化を作り出す、このような組み立て方をしてみてください。
私たちは、施設ごとの環境やターゲット特性に合わせて、「軸」の設計サポートから、動線設計、制御演出の構築まで、組み立てのお手伝いをさせていただいております。
まずは現状の課題をお聞かせください。「見せたい光」ではなく、「伝わる体験」へのアップデートをお手伝いします。
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