私たちはイルミネーションのコンサルです。
- ripplite
- 7月16日
- 読了時間: 4分
更新日:7月23日
私たちリプライトはイルミネーションのトータルデザイン会社と名乗っていますが、実のところ、イルミネーションコンサルタントと言う方が正確だと思っています。
コンサルというとなんだか怪しくて、特にイルミのコンサルなんて全くイメージがつかないことは自覚しつつ、なぜあえてその肩書きなのか?
そこには、今のイルミネーションを取り巻く環境と、私たちが果たすべき役割への確信があります。

イルミネーションを取り巻く現状
イルミネーションはもはや「トレンド」ではなく「風物詩」になりました。全国で大規模展開が始まってから10年以上──
こんな現象、思い当たりませんか?
物量を増やしても、費用対効果が上がらない
新エリアを作った、あるいはデザインを変更したのに、反応が薄い
バランスよく整ったデザインでも、写真を撮ってもらえない
プロジェクションマッピングを導入したのにそれほど効果がない
イルミネーションが抱える課題は、「物量・規模をいかに増やすか」「いかに新しいコンテンツを導入するか」という断片的なことから、「コンテンツとしての完成度」というレベルの話へ変化しています。
イルミネーションは、もうオワコン?
──そんなことはありません。
イルミネーションは、今も多くの人に喜んで頂いているコンテンツです。クリスマスが近づくにつれ、大型イルミネーション、有名イルミネーションスポットがお客様でいっぱいになる現象はこの10年でそれほど変化していません。 ただし、訪れる人の目は肥え、反応がシビアになっていること、トレンドというカテゴリーではないことから、「量が多けりゃなんでもいい」というわけではなくなった、という現状にあると認識しています。
特に、都心で元から人がいるような場所ではなく、郊外など冬季の収益施作としてイルミネーションを展開している場合は、大規模であること以外の「選ばれる理由づくり」をしているかどうかが集客力を左右します。
選ばれる理由=誰かが憧れる世界観をつくれているか
例えば──
よみうりランド:中高生が憧れる、中間色で統一されたPOPな夢の世界
伊豆ぐらんぱる:巨大ランタンの極彩色に囲まれ、多彩なアクティビティを楽しむ
湘南の宝石(江ノ島):パープル基調で統一された、大人のための上品なイルミネーション
立地やネームバリューを差し引いても、「誰かに刺さる世界観」=選ばれる理由があります。
選ばれる理由は「にぎわい」「ファンタジー」のようなふわっとした言葉で作ることはできません。ターゲットの設定、場所の特徴や個性の把握から、数年に渡って据え置くことができる1本軸として紡ぎ出すことが理想的です。
ズレや分断をなくし、戦略から実現まで一貫させる役割
ターゲットや施設特性を分析し、目的に合った演出方針を設計する
空間全体の導線・ビジュアル・演出を連動させた体験設計を行う
機材選定・制御プラン・施工方法・配線計画までを現実的に落とし込む
選ばれる理由をつくり、エンタメコンテンツとしての完成度を高めるには、各フェーズ(戦略・デザイン・機材・制御・施工)でできるだけズレやブレなく進行することが理想です。
しかし現実には──
戦略設計会社、ビジュアルデザイン会社、機材メーカー、演出制御会社、施工会社など、多くの専門プレイヤーが関わるほど、プロジェクトは複雑化し、調整コストは確実に上昇します。さらに、関係者間で意図が分断され、本来伝えたかった体験の質が損なわれることも少なくありません。
そこで必要なのが、イルミネーションコンサルタントです。
多数の専門職を個別に集めて連携を図るのではなく、イルミネーションという領域に特化し、戦略から施工までの分野横断的な知識を持つ専門企業が、この一連のプロセスを垂直統合する。
それによって、調整コストを抑えながらも、企画の意図を正確に反映し、確かなアップデートを実現する──それが、イルミネーションコンサルの価値です。
私たちは、イルミネーションの施工会社であり、デザイン会社であり、演出制御会社でもあります。
だからこそ、それぞれの工程や専門性を深く理解したうえで、「戦略」→「構成」→「実現」までを一貫して支える、イルミネーションの全体最適を目指すことができます。
分野ごとの知識や経験にとどまらず、全体をどう“つなぎ”、どう“伝える”かを設計する視点とイルミネーションに特化した技術こそが、私たちイルミネーションコンサルの強みです。
変化する時代に対応するためのイルミネーションアップデートにご興味のあるお客様は、ぜひ私たちにご相談ください。
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