9月からはじめるイルミネーション計画
- ripplite
- 2025年9月10日
- 読了時間: 5分
更新日:2025年10月21日
「変えたい」を無駄にしないために、今の時期からできること
秋も深まり、イルミネーションの準備が本格化する季節になりました。
この時期になると、毎年のように施設担当者の方から聞こえてくるのが、「去年と同じではまずい」「何か変えたい」という声です。
リピーターに新鮮さを感じてもらいたい、SNSで話題をつくりたい――その気持ちはとても自然なものです。しかし、実はここには気をつけなければいけない "罠" があります。

「何か変えたい」が無駄な投資になりがちな理由
リピーターへの新鮮さや話題性を求めて、カタログで見つけた、あるいは営業さんにおすすめされたインパクトがありそうな機材を場当たり的に足したり差し替えたりしても、必ずしも来場者数の増加や満足度向上につながるわけではありません。むしろリピーター客には全く気づかれることなく、新規顧客を獲得できるわけでもなく、さらに、来年度以降、コンセプチュアルな展開をするには邪魔になって倉庫に眠ってしまうなど、、、費用のわりに成果が見えにくい“無駄な投資”になってしまうことも少なくないのです。
どうして今年も変える必要があると思ったのか、あるいは「変えて」と言われているのか。冷静に紐解いていくと現状の課題が見えてくるはずです。本来であれば、このように課題特定から戦略的に全体を設計し、コンセプトや導線の中で「変える意味=方向性」を明確にすることが理想です。
ただし、いまはすでに9月も半ば。11月頭の点灯開始に向けて、ゼロから企画を組み直すには、どうしても時間が足りません。
今から手をつけるなら今年は「布石となる投資」に
では、今年は「仕方がない」と諦めるしかないのでしょうか。そんなことはありません。むしろ今だからこそ、今年の投資を来年度につなげる視点が重要になります。
具体的には、次のような投資が考えられます。
1. 一般汎用機材の導入
フェイクグリーンのクリスマスツリー、ストリングスライト、アイシクルライトなど、イルミネーションの基本となる機材は、数年単位で使える資産です。変化としては見えにくいですが、ほぼノープランで癖の強い機材を購入するよりは、来年度以降にコンセプチュアルな展開に切り替えたとしても生かしやすくムダになりにくい投資です。
2. 制御関連機材のテスト導入
「動き」や「演出の切り替え」を生み出す制御機材は、イルミネーションの体験価値を大きく変える要素です。今年はレンタルで一部エリアにテスト導入してみるのがおすすめです。来場者の反応を確認し、来年度は購入・拡張を検討する、というステップが現実的でリスクも抑えられます。
※なぜシステムはレンタルが良いか
制御システムは担当する会社によって大きく異なる場合があります。
もし、来年度も高確率で同じ会社に発注するなら、年度ごとに購入して来年度は投資額を抑えて拡張、でも問題はありません。しかし、制御会社を変更する可能性があるなら「全とっかえ」になるリスクを避けるためにも初年度はレンタルで費用を抑える方が無難だと考えます。
3. SNS広告・デジタル施策
イルミネーションは現地体験だけでなく、SNSでの拡散が集客の大きな要素になっています。今年は小規模でも動画広告や投稿キャンペーン(例:ハッシュタグキャンペーン、来場者限定フォトコンテスト)を試してみることで、来年度に本格的に広報戦略を組むための材料を得られます。
もし、今年から変わった感じを出したい、という思いがお強いのであれば、
"1"のクリスマスツリー+ストリングスライトの導入で(期間限定でもいいので)お客様にクリスマス感を提供する+フォトスポット化できる・・・予算感:5mツリー想定で200万円〜
"2"の制御関連機材の導入で、「楽しい!」をつくり、満足度向上を狙う+動画投稿に強いコンテンツへ・・・予算感:50万円〜
の方法を検討されるのがベストだと思います。
来年度は「早めのキックオフ」で戦略的に
こうした取り組みを「来年度につなげる布石」として位置づけることで、今年の投資がムダにならず、次年度の成長につながります。
そして本格的な刷新を目指すなら、来年は7月ごろから企画をキックオフすることが理想です。
11月頭スタート想定のおおまかなスケジュール感: 7月:キックオフ(来年度の振り返りと課題抽出、今年改善すべきこと、予算など方向性を決める) 8月:デザイン(9月半ばにはパブへ展開できるようパースを用意する)、既存機材の点灯チェック 9月:機材調達、加工(約1.5-2ヶ月必要)
10月後半:施工
時間的な余裕をもってコンセプトづくりや導線設計に取り組めば、「なぜ変えるのか」を明確にした効果的なイルミネーションアップデートが実現できます。
まとめ
「リピーターに新鮮さを」「話題性を」は当然の意向。
しかし、場当たり的な変更は投資対効果が薄く、無駄な支出になりがち。
今年は、汎用機材の導入・制御機材のテスト導入・SNS施策といった 来年度につながる投資に取り組むのが現実的。
来年は7月から早めに動くことで、戦略的に全体設計を見直すチャンスになる。
「何か変えたい」という感覚を、無駄に終わらせず、未来につながる投資へ。今年の取り組みを、次年度の飛躍のための第一歩にしていきましょう!



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