ソーラーライトでイルミネーションは成り立つのか?現場レベルで徹底検証してみた
- ripplite
- 2025年11月13日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年11月14日
イルミネーション施工でもっとも大変な作業は、実は「配線」です。特に屋外では、コンセント接続部が雨に濡れないように防雨ボックスを大量に用意する必要があります。イルミネーション本数が増えるほど、地面には“防雨ボックス農園”みたいな光景が広がることも……。
また、100Vの屋外配線は電気工事士の方でも「イルミネーション特有の弱電寄りの作業は不慣れ」というケースもあり、毎年現場で頭を悩ませるポイントです。
そこで考えるのが、
「ソーラーで全部動けば、どれだけ楽になるだろう…?」
という夢のような構想。
今回は、ガーデン用品としてよく売られている「小型ソーラーパネル付き・日照センサータイプのイルミネーション」を実際に仕入れ、商業イルミネーションとして運用できるかどうかを、現場目線で徹底検証しました。
■ 日照センサーとは?
ソーラーパネルの“受光部”で光を感知し、
光が当たらない → 夜 → 点灯
光が当たる → 朝 → 消灯という仕組み。

いざ実験スタート!!
■ サンプル到着
スイッチを入れ、センサー部を手で覆うとしっかり点灯。5時間ほど窓際に置いて満充電してみました。
■ 1日目:点灯テスト
夜になって確認すると、問題なく点灯!「これはいけるのでは?」と思ったのも束の間……
1時間後にはちらほら消灯している個体を発見。早くもバラつきが出てきました。
■ 2日目:同条件で再テスト
翌日、再度しっかり充電して夜に確認すると、
約15分でリタイヤする個体が急増。なんと1日目より点灯時間が短くなる結果に。
「劣化が早すぎる……!」
原因究明 → 改良へ
ソーラーパネルのケースを開けてみたところ、基板のハンダ割れなどは見当たらず。
そこで内部の電池(いわゆる中華系のニッケル水素)を エネループに交換。
すると——
すべての個体が問題なく点灯!安定性は劇的に改善しました。
いざ、実際の現場へ…!
エネループ仕様のソーラーイルミを現場に設置。しかし……
あれ、点灯しない???
原因はすぐに判明しました。
日照センサーが、他のイルミネーションの明るさを“昼間”と誤認識してしまう。
つまり、ソーラーライトのすぐ近くに100Vイルミが光っていると、センサーが永遠に“昼扱い”になり、点灯しないのです。
これは商業施設では致命的……。
■ 結論(現場で使えるか?)
✖ 商業イルミネーションとして本格使用するのは厳しい
他の光源の明るさを拾うため、消灯判定が安定しない
製品個体差が非常に大きく、点灯時間にバラつき
ソーラーパネルの向き・日照条件に左右され過ぎる
安定運用には電池交換(エネループ化)が必須
◯ ただし、以下の条件なら可能性あり
周囲がめちゃくちゃ暗い場所(街灯なし)
小規模なポイント演出
電池をエネループに交換できる場合
点灯時間は2〜4時間もてばOKという“短時間演出”
◎ 結局、最も信頼できるのは「配線式イルミネーション」
ソーラーはロマンがあるものの、イベントや商業施設のような安定運用が求められる現場ではリスクが高いのが現実。
結果として、配線式(AC/DC)のイルミネーションが最も安全で、点灯品質も高いという結論に落ち着きました。
最後に:ソーラー式のイルミネーションを検討されている施設様へ
ソーラーイルミ自体は「配置の自由度」が高く、“ちょっと明かりを置きたい”というライト用途には非常に便利なアイテムです。
ただし、商業イルミネーションとしての長時間運用を期待すると裏切られるという点だけ覚えておいてください。
もし屋外イルミネーションを「安全・確実」に運用したい場合は、配線ルートの最適化や、電源の分散設計が重要になります。
当社には、社内外に多数のイルミネーション施工実績を持つ電気工事士が在籍しており、屋外配線の最適化や、安全な電源設計までワンストップで対応可能です。
また、
「ソーラー風のデザインで、でも中身は配線式で安定運用したい」「ソーラーの柔らかい明かりを再現しつつ、イベント仕様にしたい」
といったソーラーのデザインを配線式に変更した機材の販売も行っています。
配線式・ソーラー式・ハイブリッド式など、現場条件に合わせたベストな方法を一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。




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